ほこたてつうしん

音楽と文学と可愛いものすべてを愛する日記

イキリスタグラム

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『言葉なんかおぼえるんじゃなかった
言葉のない世界
意味が意味にならない世界に生きていたら
どんなによかったか』

 

園子温の「恋の罪」を見た。 東電OL殺人事件をモチーフにした哀しい映画だった。劇中では田村隆一の詩が印象的に引用され、感情の発露の手段として言葉が最重要視されている。小説家の妻であるヒロインは言語感覚が鈍い(且つ自己評価が低い)せいで自己表現できず自家中毒に陥り、超絶安易なフィジカル方面に向かう。日本文学の助教授であるもうひとりのヒロインは言葉の持つ底知れなさに迷い「本当の言葉はね、ひとつひとつ体を持っているの」「言葉の意味って体のことなのよ」と円山町に立ち、言葉を会得しようともがく。みんなでたらめで破綻していて可哀想で、でも美しかった。賢い人は語彙が豊富で言葉の選び方がうまい。私は賢い人が好き。だから正しい言葉を正しい文脈で使いたいと思った。

 

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